椎間板ヘルニア

腰椎椎間板ヘルニアとは

腰椎椎間板ヘルニア背骨は、小さな骨が縦に並んでいて、骨と骨の間にある椎間板は骨同士がぶつからないようにクッションの役割を担っています。椎間板は線維輪とその内側にある髄核で構成され10歳を過ぎたころから老化がはじまるといわれています。腰椎椎間板ヘルニアは、腰の椎間板が変性して断裂し、髄核が飛び出して神経を圧迫して痛みやしびれを起こします。

症状

  • 腰やおしりの痛み
  • 下肢のしびれ
  • ふくらはぎの痛み
  • 足に力が入らない
  • 背骨が横に曲がる(疼痛性側弯)
  • 腰や臀部の痛み
  • 重いものを持つなどで腰が強く痛む
  • 排尿障害

など

原因

主な原因は加齢による椎間板の変性です。椎間板の変性は、デスクワークや立ち仕事など長時間同じ姿勢を続ける、姿勢が悪い、喫煙などで発症リスクが上昇するとされています。

診断

現れやすい症状に坐骨神経痛があります。そのため、下肢伸展挙上試験で坐骨神経痛が現れるかどうかを確認するのが有効です。これは膝を伸ばしたまま脚を上げる検査です。さらに、下肢の感覚、足の力なども調べます。さらにMRI検査を行うこともあり、椎間板の突出の有無が確認できます。ただし、MRI検査で椎間板の突出が確認されても、症状がない場合には治療をせずに慎重に経過観察することもあります。

治療

痛みが強くある時には、安静を保つことが重要です。無意識に動かしてしまわないように、腰を腰痛ベルトやコルセットで固定することもあります。治療は患部の痛みを和らげるために、消炎鎮痛剤の内服や外用剤の使用、リハビリテーションを行います。患部の周囲に神経ブロック注射を行う場合があります。椎間板ヘルニアは自然に小さくなり症状が軽くなる可能性があるといわれていますが、足に力が入りにくさが進行したり、排尿障害の出現、治療しても痛みしびれが改善しない場合は手術をすすめます。

再発予防

再発予防痛みが治まったら、再発予防のために無理のない範囲で軽い運動やストレッチをおこないましょう。整形外科医の監修のもとで理学療法士が患者様と相談しながら、適切な運動やストレッチのメニューを作成して指導いたします。また牽引などの物理療法を行うこともあります。また、日常生活での注意点、自宅でできるセルフケアなどについてお伝えしています。

TEL.
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